月の庭

読書の記録と進捗メモ

能・狂言

 

能・狂言 (これだけは読みたいわたしの古典)

能・狂言 (これだけは読みたいわたしの古典)

 

 能や狂言の演目を短編小説にしたもの。

読むと、能や狂言の雰囲気も伝わってきます。

日本のお話ばかりでなく中国の古典に題材をとったものもあるのですね。

どことなく「スーホの白い馬」を連想させる「天鼓」は漢の国のお話だし不思議な宿屋で不思議な夢を見る「邯鄲」は蜀の国のお話。

もちろん日本のお話もたくさん入っています。

有名な「羽衣」

こちらは実際に能を見ていましたので、その場面を思い出しながら読みました。

心に残ったのは人さらいにさらわれた少年と息子をなくした母の悲しさを隅田川渡し船の船頭の視点で描いた「隅田川」です。

幻想的な場面と、母子の悲哀。そして昔の人々の人情が心にしみます。

狂言の演目は、やはり面白おかしいですね。

セリフも

「エイエイ、ヤーットナ。」

なんていう台詞があると、狂言の舞台が思い浮かんできます。

短いお話がたくさん入ってますので、とても読みやすく、オススメの一冊です。